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60代になって気づいた、家族写真って実はすごいものなんです

60代になって気づいた、家族写真って実はすごいものなんです

こんにちは。
ヤスタカ写真事務所の元村安孝です。
今は64歳で、カメラマンになって10年ほどになります。

その前はというと…
28年間はフローリスト、さらにその前は飲食店で働いていました。
振り返ると、ずっと“人に関わる仕事”ばかりしてきたなぁと思います。

そんな私が、60代になってようやく
「あぁ、家族写真ってすごいものだな」
と気づくことがありました。

今日はそんなお話を、少しゆっくり書いてみようと思います。


■ 今の家族を撮るって、実は未来の安心になる

家族って、毎日一緒にいるからこそ変化に気づきにくいんですよね。
気づいたらお子さんも大きくなってるし、
ご夫婦の雰囲気もちょっとずつ変わっていく。

写真って、その気づけない変化を残してくれるんです。

過去に撮った写真を見たお客様から、
「この写真があってよかったです」
と言われることがたまにあります。

そのたびに
「あぁ、写真って未来の誰かの心を支えるんだな」
と実感します。


■ 子どもだけじゃなく、親御さんもきちんと写す理由

七五三やお宮参りだと、つい子どもが主役になりますよね。
もちろんそれでいいんですが、
私は 親御さんの写真も必ず残す ようにしています。

なぜかというと、
将来お子さんがいちばん喜ぶのは
自分を抱いてくれた親の姿だからです。

フローリストのころも思っていましたが、
家族を支える人の姿って本当に美しいんです。
その想いは今もずっと変わっていません。


■ 64歳だから出せる、ゆっくりした空気

私の撮影は、早くもないし、派手でもありません。
どちらかというと、ゆっくりめです。

・無理やり笑わせない
・ちょっとした間を大事にする
・自然に話せる雰囲気を作る

若い頃にはできなかったやわらかい距離感かな。
これまでの飲食やフローリストの経験が、
不思議と撮影にも生きています。

「なんか安心しますね」
と言われるのは、そのゆったり感かもしれません。


■ 写真は“未来の自分への手紙”みたいなもの

ご家族の中にご高齢の方がいると、
私はちょっとだけ気持ちが引き締まります。

なぜかというと、
その日の表情や空気が、
10年後には家族にとってすごく大切な宝物になるからです。

写真って、実は
時間を閉じ込める手紙みたいなものだと思うんです。
未来の家族が、その写真をそっと開く日が来るかもしれません。


■ ヤスタカ写真事務所で大切にしていること

うちのスタジオで大切にしているのは、
派手さよりも家族の空気をそのまま残すこと

◎作り込まない自然な表情
ご家族が気を使わない時間
◎おじいちゃん、おばあちゃんにも優しいペース
◎見返したときにホッとする写真

そんな写真を目指しています。

64年間生きてきて思うのは、
やっぱり人に寄り添うことがいちばん大事だということです。
それは仕事が変わってもずっと同じでした。


■ 家族写真は「いつか」より「今」がいい理由

写真って、撮った日より
10年後に価値が大きくなるものだと思います。

「そのうち撮ろうかな」と思っているなら、
きっと今がそのタイミングです。


■ 最後に

フローリストとしての時間も、
飲食で働いた時間も、
そしてカメラマンになってからの10年も、
全部いまの写真に繋がっているんだな…と感じます。

60代になってからの写真は、
本当にやさしい写真になってきたと自分でも思います。

これからも、ご家族の今を、
未来にそっと残すお手伝いをしていきたいです。

※冒頭の写真は孫1号君(3歳)です。

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